フランス・アルザス地方の伝統菓子クグロフ
フランス・アルザス地方の伝統菓子クグロフとはどんなお菓子?
日本ではクグロフ型で焼いたケーキ全般をクグロフと呼ぶことが多いですが、フランスではイーストで発酵させる、バターたっぷり、レーズンが入ったアルザス地方の伝統菓子です。ベーキングパウダーで膨らませるのではなく、イーストで発酵させるので、発酵菓子に分類され、日本でいう菓子パンにあたります。パリのパティスリーではあまりみかけないかもしれませんが、アルザス地方のパン屋さん、ケーキ屋さんには必ず売っていて、現地の人に親しまれているお菓子です。ドイツ、オーストリア、スイスでもみかけます。ドイツ語圏ではクグロフをグーゲルホフ(Kugelhof ホップの意)と呼ばれ、その昔はビール酵母で作られていたと言われています。
パステルカラーに染まった街並みに魅了されるアルザス地方
フランス北東部、ドイツの国境に位置するアルザス地方は、戦争のたびにドイツ領になったりフランス領になったりを繰り返したため、今もなおドイツ文化の影響が強く、フランスのなかでも独特な文化や風習をもつ地方です。アルザスの風景は木組みの家が立ち並び、パステルカラーに染まった街並みはまるでおとぎの国にきたようにとてもかわいく魅了されます。郷土色豊かなお菓子や、他の地方では忘れられてしまった季節の行事菓子が豊富な地方で、フランスの中でも特にお菓子やパンが美味しいと言われています。たくさんのフルーツを使った色鮮やかなタルトや、スパイスが効いたパンデピス、素朴だけど心温まる焼き菓子がたくさんあります。ワインの有名産地でもありますが、ビールも造られているので、お菓子好きさんだけでなくお酒好きさんにもおすすめの地方です。私は過去3回訪問していますが、何度でも訪れたくなる、フランスでも特に魅力的な地方です。
10月オンラインレッスンはクグロフを作ります
10月のオンラインレッスンは、いつもご参加いただいている皆様からのリクエストにお応えして、クグロフを作ります。オンラインレッスンはご参加の皆様が、それぞれご自宅のキッチンでお菓子を作ります。画面を通してご参加者全員の様子を見ることができます。私は映りたくないわ!という方、レッスン中は見るだけであとからゆっくり作るわ!という方も大歓迎です。レッスン後には録画した動画を見ることができますので、画面を見ながら復習もできます。過去のクグロフレッスンを受講された方も、配合、作り方が全く異なる新レシピとなっています。またオンラインレッスンが初めての方でも安心して受講いただけるように、レシピには詳しく説明を記載しておりますので是非ご参加ください。クグロフの作り方だけでなく、発酵時間や焼成時間を利用してアルザス地方のお話もしますので、フランスの地方にご興味のある方にご参加いただけると嬉しいです。