自分で作ったお菓子を販売したいと思っている人が絶対に知っておくべき、4つの大事なお菓子販売の知識
コロナ禍で自分時間を有効活用し、趣味のお菓子作りの腕前をぐんぐんと上げている方も多いかもしれません。2022年になってスイートリボンに通い始めた皆様の中にも、いつか自分の作ったお菓子を販売してみたい。
もう少し上達したらおうちで作って売れるのではないかな??お友達にあげたら「売れる!売れる!」と言われたし、もしかしてできるかも・・・と考えている方もいらっしゃるのでは・・・。
実際、最近はアプリに登録すればなんでも販売できる時代。すぐできる!簡単だわ!と思われても当然のことです。
1.おうちで作ったお菓子は売ってもいいの?
実はおうちのキッチンで作ったお菓子は売ることができません。保健所に申請をして許可を得た場所で作ったお菓子のみ販売することができます。
では、どうやって保健所に許可を得るの?
→「おうちのキッチンで作ったお菓子を販売します」と保健所に申請しても許可は得られません。おうち用のキッチンとは別に、販売用のお菓子を作る為のキッチンを作って許可を得る必要があります。
どんなキッチンを作るの?
→自治体によって規定が若干違うようです。自宅キッチンと同じ場所にある場合は仕切り(ドア)でわける必要があり、シンクと手洗い場(大きさに規定あり)を作る、耐水性のある床や壁、水質検査表の提出など。
2.お菓子を売るのに資格は必要?
資格は必要なの?
→食品衛生責任者養成講習を受講して、食品衛生責任者の資格を取得する必要があります。6時間程度の講習会です。調理師、栄養士、製菓衛生師の資格を持つ人は講習会を受けなくても食品衛生責任者になることができます。
保健所の他、消防署への届け出も必要です。ちなみに、オーブンや冷凍冷蔵庫は業務用でなくても大丈夫です。
どうでしょう。キッチンを作るだけでもかなり費用がかかりそう・・。そもそもおうちに販売用お菓子作りのキッチンを作るスペースはあったかな?
どこか別のおうちを借りなきゃだめじゃない?
お菓子を売るために必要な準備はそんなに簡単ではないのをわかっていただけたでしょうか?
3.シェアキッチンのすすめ
せっかく頑張ってお菓子作り練習しているのに、なんだかテンション下がる話だなーと思った方。
大丈夫、最近ではシェアキッチンといって設備が整ったキッチンをレンタルする企業や、レストランやカフェが営業時間外にキッチンを貸し出ししているケースなど、自分でキッチンを作らなくても借りたキッチンでお菓子を作って販売することができるシステムがどんどん増えてきています。(*注:保健所への菓子製造許可は自身で申請、取得する必要があります)
4.菓子製造業許可を取得したスイートリボンのキッチンを使ってみる
スイートリボンではお教室で使用しているキッチン横のパントリーをリフォームして小さなキッチンを作り、2021年に菓子製造業の営業許可を取得しました。
製菓衛生師の資格を持つ私が食品衛生責任者で登録しています。現在は不定期ですがカフェやマルシェでお菓子販売イベントを行っています。
自分で作ったお菓子を実際に販売してみたい方へ
「将来カフェを開いてみたい!焼き菓子屋さんになれたら楽しいだろうな」となんとなく夢みるあなたに朗報。習ったお菓子を販売することができるクラス「お菓子販売コース」を新たに開設しました。
「おうちで作るお菓子」「趣味で作るお菓子」を学ぶ他クラスとは違い、「売れる」お菓子を学ぶクラス。ミキサーやフードプロセッサーなどを効率よく利用し、大量に作る製法にも対応します。お菓子作りだけでなく、賞味期限の考え方、製造シールの作成、美味しそうに見える写真の撮り方などのレッスンも含まれています。
「憧れの焼き菓子屋さん」クラスでは、教室で習ったレシピをご自身のお店でそのまま使用することができます。どこにも売っていないオンリーワンのオリジナル商品を作って販売したい方には講師と一緒に商品開発をする「レシピ開発にチャレンジ」クラスも設けました。
どちらのクラス共、レッスンの最終回は教室に併設している菓子製造業許可キッチンで作ったお菓子を実際に販売体験し、お客様の反応をみることができます。まさに夢の近道クラス、なんとなく漠然としていた夢が大きく前進、現実に近づくクラスです。スイートリボンはあなたの夢を全力でサポートします。
すっごい興味ある!やってみたいな、どんなレッスン(先生)なんだろうと思われた方、体験レッスン募集中です。体験レッスンでは実際にお菓子(憧れの焼き菓子屋さんクラス初回レッスンのフィナンシェ)を作り、受講の目的や目標達成までの期間など詳細のお話を直接お伺いし、あなたにぴったりなプランをご提案させていただきます。
ゆっくりマイペースで少しずつ夢に近づきたい人も、すぐにでも夢を実現させたい人も、講師はそれぞれのペースにあわせてすすめていくので安心して受講できます。
*レッスンで販売するお菓子の製造責任者はスイートリボンとなります。責任者が認めたお菓子のみ販売できます。
お菓子販売コースを受講された皆様の販売体験談*2022年6月
<O.Mさん>
先生の教室に通わせていただいて、お菓子を作ったり贈ったりすることを続けてこれたお陰で今回の販売に繋がったんだなぁと感慨深かったです。2回とも気温が高くなってしまったのが想定外でしたが、どちらとも楽しかったというのが感想です。
原価を考えながらのメニュー作りは大変ではありましたが、なにより隈部先生にサポートして頂けたのは本当に感謝しかありません。
【口に入るものを売る】という責任は、私自身お菓子を人に贈ることが多かったので常に感じてはいましたが、今回対面で販売をしたことで、責任を持つことの大切さを改めて感じました。
お客様目線で色々考えることの大切さも学べましたし、それは知り合いに贈るお菓子を作るときにも共通することなので、今回の販売体験はとても良い経験になったと思います。
<Fumiさんの感想>
予想以上の暑さが堪えましたが、お客様も沢山いらしてくださり、とても楽しくお菓子販売をすることが出来ました。他のメンバーの方達とのチームワークも良くて、気持ち良く行動することが出来ました。
やはり、物を販売する為には、色々な準備や手続きが必要で、レッスンを取っていなければ、絶対経験出来なかったと思います。自分の作ったお菓子が売れた時は、本当に嬉しかったです。
<スカイツリーさんの感想>
お菓子販売の大変さを実感しました。お菓子開発、価格設定、集客、どれも1人ではできないことをレッスンと教室の方々のお陰でなんとか販売にこぎつけたのだと思います。自分のお菓子が売れる経験をさせてもらい楽しかったし、いい経験になりました。
今回はお菓子作りより、今まで考えなかった販売戦略を考えるはじめの一歩と言うところでしょうか。販売戦略を考えるなんておこがましいですが、今回の野外のマーケットや駅の構内の出店など数多く出ている店を見る機会がふえました。
経験がない私は、基本、美味しいお菓子を作るということに立ち返ります。
<N.Iさんの感想>
販売価格を想定してレシピや使用原料を決めることが難しかったです。キャッチコピーやポスターデザインなど、表現したいイメージ、伝えたいメッセージを考えるのはとても良い経験になりました。
1回目の販売を経て、買う人、売る場所、売る時間を想定することの大切さや、商品の訴求ポイント(分かりやすさ)と価格設定のバランスなどを理解しました。
体験談詳細はこちらでご覧いただけます。2023年の次回お菓子販売体験は11月頃を予定しております。