パウンドケーキの割れ目がきれいにできない理由とその対策
写真は生徒様の作品。「基本のお菓子」で作るオレンジパウンドケーキ(左)「憧れの焼き菓子屋さん」クラスで作るレモンパウンドケーキ。どちらも上面中心が綺麗に割れて美しい仕上がりです。
パウンドケーキ、中心に割れ目を入れるテクニック
中心に割れ目を入れるためには下記のようなテクニックを用いることがあります。
●焼成前、割れ目を入れたい箇所に油脂分をのせる
●焼成途中、ナイフで切り目を入れる
抹茶のパウンドケーキも、ウイークエンドも生徒様の作品です。こちらも上面綺麗に割れていますが、お教室では型に生地を流して焼いただけ。特別なテクニックは用いていません。
きれいな割れ目ができない理由とその対策
同じレシピで作ったのに、おうちのオーブンで作ると上面が割れませんでした。という質問があります。考えられるのは
●オーブンの温度が低い(予熱完了となっても設定した温度になっていないことも多いです)
●生地を混ぜ過ぎて必要な空気がなくなってしまった。
ただ、パウンドケーキはベーキングパウダーの力で膨らませる為、オーブン温度が起因していることが多いと思われます。
お教室のオーブンはつけっぱなしでかなり温度があがっている状態で生地を入れています。
じゃ、どうしたらいいの??オーブン温度の対策はふたつ
●オーブンの予熱は焼成温度より高めの設定をする。
●予熱完了後、何も入れないで10分程度オーブンを稼働させてからケーキ生地を入れる。
そして念のため上記のテクニックも駆使して、チャレンジしてみてください。
お手持ちのオーブンと仲良くして、個性を知ろう
どんなに上手に生地ができても、お手持ちのオーブンの機能や温度で残念な結果になってしまうこともあります。それでもあきらめないでオーブンと仲良く向き合いましょう。何度もつかってオーブンの個性を知り、解決策を探っていくのもお菓子作りの楽しさのひとつです。